平成20年(2008)
平成21年(2009)
平成22年(2010)
平成23年(2011)
平成24年(2012)
平成25年(2013)
平成26年(2014)
身長: cm
体重: kg
第27回北駿消化器病研究会・学術講演会報告

平成251114日(木)19:00

於:名鉄菜館

27回北駿消化器病研究会・学術講演会報告

出席者    芦川先生、鈴木先生、青山先生、野口先生、田中先生、杉山先生、小林先生、荒川先生、永井達也先生(薬)

 

講演

座長 時之栖荒川クリニック 院長 荒川 正一 先生

講演名 『肝炎治療最新の話題』

演者       順天堂大学医学部付属静岡病院 消化器内科

准教授 平野 克彦

共済 北駿消化器病研究会

ブリストル・マイヤーズ(株)

 

記録

  1. 本日の講演内容

1)非B、非C肝臓癌

2)C型肝炎の治療

3)B型肝炎ウイルスは一度侵入すると排出できない

4)食事療法で肝硬変、肝臓がんを防ぐ

 

1)ウイルス性以外の肝臓がんが増えているように思われる。静岡病院の355人の肝臓がんの割合はC型ウイルス関連が61.7%、B型ウイルス関連が、13.8%でその他24.5%。(全国集計はそれぞれ72%、17%、11%)87人の特徴は高齢者が多いC型と同じ特徴、LabTBAFP3者同じ以外、血小板数とPIVKAⅡがBと同じ傾向であった。

これらはHBc抗体陽性46%、DM37%、Alcohol41.4%が相互に混ざっている。AIH2例だった。即ち、HBc抗体陰性例では、男性でAlcohol、女性ではDMRisk factorになりうる。BMI22.5HCV感染は発癌する可能性あり。

HCCRisk factorLC, CAH(B, C),男性、高齢者、Alcohol、肥満、HCVSVR , HBVSeroconversion後がある、

2)HCV

(ア)  Fibro scanは血小板、線維化と相関している。Fibro scan15以上で発癌の危険性あり。

(イ)  Genotype 1,2

ウイルス量、Null responder, Break through, Relapse, SVR, INFの宿主遺伝子はT/T, T/G, 治療反応性が悪い。Age, 線維化、IL28B2a>2b>1b

年齢 2a>2b>1b, 肝線維化、ウイルス量、IL28B, Core変異、再燃

(ウ)  DAA

NS4ANS5B、プロテアーゼ阻害剤、TeleprevirSimeprevir

1b高ウイルス量はPeg-RBVでは50%SVR率が、Tel.使用では70%

RVR率が高い。SVR率が良い。

静岡県の検討会の資料公開142例では、Retrospective検討では240%,

360%

                            2                      3

RVR                 15%                     57,9%

SVR                 38.9%                  67.3%

中止率                  17.5%                  22.6%

線維化

IL28B major 81.8%Miner 42.1%

IL28Bに多い

治療因子のTeleprevir2250mgから1500mgへの減量は変化なし

Ribuvirin服用率がSVRに関係している

多変量解析した。IL28BRibavirin服用率がSVRに関係する

有害事象 Anemia, Dermatitis, Renal disease. 尿路感染。感染症にて死亡例あり。

まとめ。3剤は良い。中止率が高い。中止理由は貧血

Simeprevir New DAAは効果が良い。IL28にも変化なし。Non responderでもよい。Simeprevir12W Peg-RBV24W。中止しない。

ADDでは変異が起こっているのではないか。INFは変異が起こっていても治癒しているのではないか

新規3剤治療。Sofosbuvir, RBV2型を治療。8例。28日で0となった。12W治療。

初回治療。Genotype1、高ウイルス量。Simeprevir後に変化する。Non responderのみ待機する。その他は治療する。発がんはHCV治療で抑えられる。

(エ)  HBV

完全駆除できない。再活性化。Seroconversion. e抗原陽性、DNAHBV-DNA量を抑える。目標はALTの正常化。HBV-DNAの陰性化。HBs抗原の消失が高くなる。自然治癒で1%。しかしLC, HCCに進展する。HBs抗原陰性化。C29182.4%B53(15%)HBs抗原112,2%。経過観察5例、INF5例、核酸アナログ2例、HBs抗原(-)12.9%Carrier, HBc抗体陽性31%、年齢。既往感染。Carrier. 核酸アナログ。AST上昇。でもReactivationあり。Carrierと既往感染。再活性。e抗体、c抗体が高い。CarrierHBe抗体80以上はRisk factor

  1. 質疑応答

鈴木先生

生物活性剤を使う時の抗HBV剤の使い方は?

HBs抗原はETVによる予防的投与をする。

HBs抗体陽性はMonitoring

野口先生

NBNC1/4あるがHCCを発見するためにはUSをやればよいのか?

70歳を超えたら1年に1US。医療コストの問題あり。

野口先生

CAH(C)3剤でOKか?

発がん抑止までできないのではないかと考えている。耐性遺伝子を調べる必要がある。

青山先生

HBeSerocnversionが起こるのはウイルス量が減る。e抗体陽性ではDNAが減e抗体陽性でRisk factorとはおかしくはないか?

VaccinationではHBs抗体ができる。HBc抗体はできない。HBs抗原陽性でVaccinationはできるか。

やってもよい。

野口先生

Simeprevirの結果はResponse guide theoryの正しさを示しているのではないか?なぜ、日本の研究者は使わないのか?。

日本以外は医療経済の問題があるのではないか

Vaccinationで発がんはあるのか

その報告はある。

講評

平野先生は肝炎治療の現状を広く紹介した。さらに順天堂静岡病院のDATAを発表した。自験例をきちんと解析していた。静岡県は日本の縮図のようでProspectiveStudyができない残念な風潮があると感じられる。活発な議論は懇親会にも持ち込まれ、非常に有意義な一日であった。多くの消化器開業医の治療参加が望まれる。

文責 荒川 正一

All rights reserved web design: Haroon M. Alsawlaqah